優しい嘘

ちょっと前にホビーショップ巡りの旅に出た際に、ザクⅡFZの旧キットを購入。

仮組みしてからやっぱりOVAも見返してみたくなったので久しぶりに視聴。

ちゃんと見返すのは大学以来だから8年(マジ!?)は経ってるのだが、人間模様がリアルなロボットアニメであると再確認できた。もちろんモビルスーツ自体も話ごとに活躍しているし、お約束も果たせている。ブチメカは好きだ。それでも主人公を小学生のアルにすることで、戦争がもたらす側面を引き立たせていることは他のシリーズにはない点だ。

個人的には5話からの6話にかけてが非常に好きで、5話における登場人物たちの苦悩から、それぞれが答えを出した6話での結末。ハッピーエンドには至らなかったが涙なしでは語れない作品である。

救いがあるとするならば、エピローグでのアルがクリスに言った台詞「きっとさ、バーニィも残念がると思うな。」からアルの成長が見える点だろうか。ザクと戦ったクリスにあえて嘘をついたことは相手を思って言った優しい嘘であり、すばらしいことではないだろうか。