バイブル


斉藤由貴(Yuki Saitō)|♫ 「悲しみよこんにちは」(めぞん一刻 オープニング OP1)

人生に大事なことはすべてマンガから学んだという人がいるように、マンガという媒体は教養を養うことができると私は思う。

その中で恋愛マンガというカテゴリーで私が「これはバイブルだ!」といえるものは、高橋留美子めぞん一刻か紫門ふみの東京ラブストーリーなのである。

めぞん一刻については、名作である。でもあの高橋留美子の作風であのめんどくさい性格の響子さんは感情移入しすぎちゃって読み難い。はっきり言って心をえぐられるような、そんな感覚になってしまう。

その点、東京ラブストーリーは割りと客観的に読むことができる。キャラクターに魅力がないからではないが、より現実に近い登場人物にみえるから、主人公の気持ちに立つとかの必要性を感じない。

それと赤名リカというヒロインについてなのだが、女性の心情なるものをとてもわかりやすく語ってくれる女性なので、今までのじゃあどうすればいいんだよという悩みから脱する一筋の光を見させてくれたのではないかと思うのである。